睡眠時間が足りない現代人「睡眠不足の弊害」

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眠れない日本人とその弊害

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世界一睡眠不足な人が多い日本

最近になり雑誌やネットニュースでとり上げられることが多い、「睡眠負債」という言葉があります。適切な睡眠時間を確保できず、睡眠時間を犠牲にしながら生活をしているため、未来の健康的な生活から睡眠に必要な時間を借金をしているような状態を指します。「睡眠時間の借金」を重ねているような毎日を送る人は世界中にいるのですが、特に日本人の眠りの借金は世界的に見ても多いというデータがあります。例えばフランス人の平均睡眠時間は8.7時間と、理想的もしくは少し長いようなイメージです。アメリカ人の平均睡眠時間は7.5時間と、かなり理想的な数値に近い印象です。一方で日本人の平均睡眠時間は、6.5時間です。さらに6時間未満の睡眠時間しか取れない人が40%もいるというデータもあります。そして日本人は「眠りたい時間」と「実際の睡眠時間」の差がとても大きいという調査結果もあります。日本人の多くが、眠りたいのに眠れないという悩ましい状態に陥っているのです。

寝だめで睡眠負債は返済できる?

適切な睡眠時間は人によって違いますが、少なくとも6時間以上の睡眠をとることが健康を維持するために不可欠と言われています。そこで平日に仕事や家事などに追われて睡眠時間を確保できない人は、週末に「寝だめ」をして睡眠負債を解消しようするかもしれません。
しかし寝だめは睡眠負債を解消するためにどの程度の効果があるでしょうか。ある科学者が慢性的に寝不足を抱えた人、つまり睡眠負債がたまった人に「好きなだけ寝てもらう」という実験を行いました。その結果、「理想的な睡眠時間で目が覚めるようになるまでに3週間かかる」ということが分かりました。つまり睡眠負債を解消するためには、好きなだけ寝続けても3週間かかります。平日に睡眠不足のまま暮らしている人が、週末に寝だめをしたくらいでは、睡眠負債は解消されないということが実験結果から分かります。しかも睡眠時間が足りない人は死亡率も高くなるというデータもあります。また寝不足で自動車を運転をすると、事故を起こしやすいと言われています。飲酒運転よりも睡眠不足で運転するほうが危ないという学者がいるほどです。

眠らないとデブになってしまいます

睡眠負債にはその他の弊害もあります。インスリンの分泌が悪くなるため血糖値が高くなり糖尿病になりやすい、交感神経の緊張状態が続くため高血圧になりやすい、精神が不安定になりますので、うつ病や不安障害が起こりやすいなど様々な弊害があります。経験上心当たりがある人もいるでしょう。さらに睡眠不足の人は、食べ過ぎを抑制するホルモン「レプチン」が出にくくなるという調査結果もあります。さらに食欲を増進させる「グレリン」というホルモンが出やすくなるため、過食に走りやすくなってしまいます。徹夜仕事の時や、朝までお酒を飲み続けている時などに、たくさん食べ過ぎてしまったという経験はありませんか。実際に短時間睡眠の女性は肥満度が高く、平均睡眠時間をきちんと眠っている人は痩せているという調査結果もあります。

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